タウンニュース記事の補足

強風で屋根材が落下してくる・・・。ちょっと信じられませんが、実はスレート系屋根材の場合に良くあることで、新築当初はたわみもなくきちんとした屋根の下地に釘で固定されていたものが、木材の収縮やたわみによってスレート同士に隙間ができ、そこに粉塵などが流入して固着。そこに外力(屋根塗装時や屋根点検時の歩行)が加わるとクラックが入り(すぐには割れないのでわからないが)、徐々に割れて落ちてくるのです。屋根下地の強度がもともと弱い(下地木材の厚さがないなど)場合も割れる原因の一つです。
少し欠けるくらいではすぐに雨漏りすることはありませんが、心配なのが台風時などの暴風時に飛ばされて落下してしまうことです。固定されている棟包みなどの板金部材なども飛ばされるくらいですから、固定されていないものが飛散することは予想の範囲内ですね。

今回の屋根リフォームも強風があった翌日に、庭に落ちている屋根材のカケラで異変に気が付いたとのことですが、ふつうは自宅の屋根がどうなっているか判らないものですよね。雨漏りがあったり、板金部材が風であおられた音などを聞けば「あれっ?おかしいな」となりますが・・・。

連絡をいただき屋根の点検をすると・・・


天気の予報もしっかりと確認して、屋根材の解体荷下ろしが始まった。割れていた部分の下地も良好で問題なし。ここが傷んでいると下地も剥がしてと費用も労力もかかる。お客様が気が付いたのが早かったことと、改修工事提案の判断が良かったとひと安心。
スレート系の屋根材でもすこしグレードの高い屋根材ですが、切れ込みが多い分クラックが入りやすい形状になっています。よく見ると割れていないようでも、細かいクラックが入っているのがわかりますのでいずれは完全に割れてしまいます。10年ほど前に屋根塗装をお願いしたということなので、屋根下地の不陸も少し感じられましたが、おそらく塗装作業時の歩行が今回の原因ではないかと思います。

スレート材屋根塗装は工程として①高圧洗浄、②塗装面ケレン、③スペーサー配置、④シーラー処理塗装、⑤中塗り、⑥上塗りと6工程分も屋根面を歩き回ります。屋根足場を掛ける際は、掛け払いでプラス2工程分必要ですので、作業者の正しい意識、理解がないとなかなかこうした事例を回避することはできません。

これだけの割れ欠けがあり、今後も次々と欠落する懸念があるので個々に補修する段階ではなく、思い切って葺き替えたほうが良いと判断して説明。お客様も「これでは台風時には不安で寝られない」と改修工事を決意して、いよいよ「屋根まるごと交換」がスタートしました。


今回の屋根は旭ファイバーグラス社のリッジウェイ(カラー/デュアルブラウン)の仕上がり。アスファルトシングル材で柔軟のため踏み割れることがなく、着色石材の風合いにも趣があり葺き上りがとても良い屋根材です。他屋根材と比較して軽量なので、地震などの災害時に安心できるメリットもあることもお薦めする理由です。

屋根解体から仕上げまで約1週間の工事となりましたが、天候にも恵まれて無事工事終了となりました。工事前、屋根の状態を確認して愕然としていたお客様も「これから台風が来ても安心して眠れる(笑)」と大変ご満足いただけたご様子。

今回の「屋根まるごと交換」はいかがだったでしょうか。屋根は常日頃見ることがない部分ですが、ちょっとしたサインで気がつくことがあるんですね。今回の屋根状態では引き続き欠落する気配があり今後も危険があるとの判断で全面改修をお薦めしましたが、状況によっては簡単な補修で様子を見ながらといったケースも多々あります。いろいろな場面があり対処方法も様々ですから、気になる方はお気軽にお問い合わせくださいませ。
すでに雨漏りしている場合はすぐにです(;´Д`)

なんとかならない?ピノキオさん!シリーズ「屋根まるごと交換の巻」はこれにて一件落着。
次回の「キッチンまるごと交換の巻」をお楽しみに!
一般的に屋根材を剥がした後は、下葺き材(防水紙)を敷いて屋根材を葺いて終了ですが、ピノキオ工房では杉の板材を重ね張りして下地材の強度アップと、無垢材の断熱効果を図っています。下地材は倍の厚さになり歩行感もまるで違うので、歩行時のたわみも大きく軽減され歪みによる割れはないでしょう。また、屋根面から室内に流入する熱も緩和されればより過ごしやすい住空間になります。この上に下葺き材を敷けばとりあえずもう雨の心配はありません。
ここまで3日、よく頑張りました(笑)
玄関を取り替えて、玄関前の天井や外壁、照明器具もリファイン!すっかり玄関の雰囲気が変わりましたね。